前回、タラの木を採取してきました。
今回はこれを細切れにし伏せこむ作業を行います。
伏せこみの前に専用の容器作りを行いました。
ふかし栽培の農家さんはコンテナを使用するようで、私も今回良さそうなものを用意していたのですが、タラの木10本程度のものなので思っていたより小さい規模になりそうです。なので急遽ちょうど良いサイズの容器を作成しました。
準備するもの
- ちょうど良い大きさの発砲スチロール(ホームセンターで300円くらいで購入)
- 園芸用の鉢底ネット(ホームセンターで1枚500円くらいで購入)
- 結束バンド(ホームセンターで200円くらいで購入)
鉢底ネットを発砲スチロールの縦・横・高さに合わせて一回り小さいサイズに切り、結束バンドで固定をし、かごを作成します。
かごの中にタラの木を並べ、そのまま発泡スチロールの中に入れ保温できるようにし、簡易的な温室状態をつくります。水も循環できるわけではないので、2~3日に一度水の交換が必要になります。かごごと発泡スチロールから取り出せば簡単に水の交換ができるので便利だと思います。
お手製容器が完成したので、いよいよ伏せこみ作業を行っていきます。
大まかな手順。
- 木を細切れにする。
- 樹液を洗い流す。
- 殺菌剤を散布し乾かす。
- 発芽促進剤を散布する。
- 発泡スチロールに水を張りタラの木を浸ける。
それでは手順に沿って進めていきます。
1.木を細切れにする。
タラの木をよく見ると芽らしきものがいくつかあります。その直上を切っていきます。
とげがあるのでうまく固定できず、かつ全てをのこぎりで切っていると日が暮れてしまうので、今回は効率重視で卓上丸鋸を使用しました。
全て切り終えてこんな感じになりました。
木が古くて芽が全然ない箇所もありましたが、だいたい5~10cmになるように切りそろえました。
2.樹液を洗い流す。
切り口から樹液が出てくるのですが、これを放置すると後にカビの原因になるんだそうです。
カビは成長の妨げになるので極力生やさないよう処理を行います。
まず水の中にどっぷりと浸けます。
30分~1時間程浸けてすすぐを2~3回繰り返します。
今回2回行っても樹液が出てきていたので3回行いました。
3.殺菌剤を散布し乾かす。
樹液を洗い流した木を、上下間違えないよう容器に立てて並べます。
タラの木採取の際に使用したトップジンの粉末タイプがあり、それを既定の量の水に溶かし、霧吹きで切り口に吹きかけます。
散布をしたら軽く乾燥させます。
4.発芽促進剤を散布する。
トップジンが乾いたら、発芽促進剤を散布します。ジベレリンを使用しました。
今回は50ppmという濃度で使用しました。
5.発泡スチロールに水を張りタラの木を浸ける。
発砲スチロールの底2cmぐらいまで水を入れ、タラの木が入ったかごを入れます。木の下の部分が1~2cm浸かればOKです。
あとは、15℃~20℃で管理をし、2~3日に1回水を交換します。うまくいけば3週間~1カ月でタラの芽が収穫できるそうです。
2024年1月3日栽培開始です!
※今回使用した道具や薬等紹介したいと思います。
・高儀(Takagi)卓上丸のこ TM-190A ¥10177
・育苗コンテナ 38×30cm 5枚セット ¥2998
今回コンテナとして使用するつもりで購入しましたが、細切れした木を洗う際や乾かす際に重宝しました。
・NISSO(日本曹達)トップジンM水和剤 1g分包×10 ¥666
・住友化学 植物調整剤 ジベレリン協和液剤 40ml ¥1550
・LCDデジタル温度計 4個セット ¥840
水温、室温共に図れるので便利です。
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